リバースエンジニアリング事例


今回はリバースエンジニアリングについてご紹介です。

私たちは先日、某プラントにて水処理装置の既設部品の更新工事を行ってきました。

この工場は自動車製造工場で基本的に年中操業していますが年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みなどは定期修繕としてまとまった設備停止期間があります。

このタイミングを狙い工事を実施します。

この装置は40年以上前に作られた装置になり当然あちこち朽ち果てて装置として機能を発揮する限界の状態でした。

約40年前に作られた装置になるので

「詳細な図面がない」

「そもそも図面通り作られているのか」

「40年のうちに改造を受けてないか」

などなどただ単に図面を元に新しく装置部品を作ってOK❗️なんてことにはなりません😂      

そこで我々はまず、現地調査を実施します。

現地調査

装置の運転状況や既設図面と比較し目視での確認していきます。(運転中のため装置に近づき詳細な寸法測定などは実施できません)

図面にないものはついてないか?

更新範囲はどこまでにするのか?

工事のエリアは確保できるか?

重機の設置位置は?

重機の選定は?

構内のルールは?

作業可能時間は?

などなど確認事項は多岐にわたります。

今回は詳細な寸法を採る必要があるが有ったので

3Dスキャンにて3次元計測も実施しました。

FARO3Dスキャナー

調査結果を元に設計者と打ち合わせを行い設備の更新をより具現化させます。今回は部分補修となったので既設との取り合い(接続部)について構造を検討し仕様を確定させました。

計画書作成

次に工事の進め方も打ち合わせを行い、足場や重機の計画書を作成していきます。

足場計画
重機計画
移 動

諸々計画が終わり、内作部品の製作が完了し、いよいよ工事です!

現場までの、道中は半ば旅行気分😚

大きな構造物を見るとついつい車を止めて撮影📸

いつかこんな橋梁を作りたい🤤
鈴鹿SAで見つけたチタンパイプの溶接マグカップ☕️溶接とチタンの焼けの美しさにウットリ🥰
着工〜完工
足場を地組みして
槽内に設置
古い部品を取り外して新しい部品に交換です
足場を撤去して工事完了❗️

工期は予定より1日短縮の7日間

工事期間中

猛暑あり☀️

台風あり🌪

大雨あり☔️

なかなか大変でしたが無事完了しました。

最後に

今回の装置は自動車工場から排出される水を浄化して河川に放流するための設備です。

今回の工事で設備がリフレッシュされ

工場の安定操業が可能になります。

私たちの仕事はごく身近な自動車に繋がります。

私たちの仕事が社会に繋がっている。

これがやりがいです!😊

ものづくりの楽しさはここにあります。

この楽しさをみんなと共有したい。

オマケ
今回お世話になった100tラフタークレーンです。

巨大でカッコ良かったです🤤

ガンダム感がたまんない🤖

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